築140年の古民家を再生「これからも永く住み継ぐ家に」
所在地 広島市安佐南区伴東
築年数 140年
工期 130日間
先祖から引き継いだ家を守るためリフォームを決意。受け継ぐにあたり、住まいに不安があり、このままでは心配で住めなかった。あたたかく、災害などにも強い、安心して暮らせる家にしたい。煤が出たり、汚れが溜まるのが気になっていたので、梁を出したくない。古民家風の家ではなく現代風の家にしたい。
旧来の田の字造りの間取りは、部屋数を増やすばかりで、空間を有効利用できていませんでした。家検を実施し、診断結果を基に必要な構造補強、基礎のやり直し、断熱対策、耐震化を図りました。耐震性や断熱性をあげるため、床・壁・天井を必要な範囲で解体し、耐震金物を入れたり、ベタ基礎を打っています。高性能グラスウールと発砲ウレタンを使い分け、適材適所で施工していくことで断熱性もUPさせました。
間取り変更をして広々としたLDKに。縁側も部屋として利用したため、より広い空間にできました。畳コーナーは寛いだり、遊んだりと、 多目的に活用できるスペースです。広々としたLDKのサッシは、高断熱仕様。夏場、冬場の過ごしやすさはもちろん、結露も起こりにくいので、レースカーテンがひっついたり、健康面の心配も少なくなりました。
ご夫婦の寝室は南側に配置し、明るい朝日が差し込むお部屋に。西日は遮れるよう、西側にはあえて窓をつけないご提案をしました。 断熱材をしっかり入れたことで、あたたかく過ごしやすいお部屋になりました。また照明は足元に配置し、ベッドに寝た時直接目に入らないよう配慮しました。
娘様の寝室は、ホワイトオークの床や建具で、より女性らしいお部屋にしました。自然な木目の柔らかさで、リラックスできる寝室に。 北側には、たっぷりの収納スペースを設け、家族で使用する既設家電や衣類などをまとめ、しっかりと収納できるようにしました。
洗面脱衣室を広くして、ゆったりと脱衣やお化粧をしていただけるスペースに。断熱材も充分に入れたので、温かい空間の移動だけで、生活できるようになります。段差のない床と、入口の引戸で、将来も安心な水廻りになりました。
明治初期に建てられた、築140年の家を再生したい。先祖から引継がれたものを大切にしたいという想いでした。不安や悩みを解消したリフォームや洋風の印象にしたいという要望を叶えてもらえて満足しています。
物件概要
所在地 | 広島市安佐南区伴東 | ||||
---|---|---|---|---|---|
築年数 | 140年 | 工事費用 | 約2000万円 | 建物構造 | 木造 |
施工期間 | 130日間 | 建築形態 | 戸建て | 工事面積 |
|
施工箇所 | キッチン、浴室、トイレ、居室、外壁・屋根、その他 |