リフォームのパイオニアの経験を
会社の財産に
取締役会長田中 宏
資格2級建築士、2級建築施工管理技士、宅地建物取引士
タナカ住建を創業した理由を聞かせてください。
建築と不動産に関わる仕事をしていましたが、自分で思うように仕事をしてみたいと考えていました。その頃はまだ「リフォーム」という言葉もなく増改築と呼ばれていましたが、そこに着目したのは、当時子ども部屋を造るために平屋を2階建てにする家が多く、ニーズがあると考えたからです。
全くノウハウがないところからの新規事業でしたが、自分の知恵を組み込めるリフォームの仕事は面白いと思いました。
創業後の歩みを教えてください。
まだ新築が大工の花形で、物を壊す必要がある増改築は汚い仕事とさえ思われていたので、大工さんの確保には特に苦労しました。大工さんが現場から帰る夜を狙って、何軒も仕事を受けてもらうよう頼んで回りました。人手がなかったので、ゴミの運搬まで自分でできることは何でもやりました。当初は取り壊しや廃棄料などの経費の認識もなく、新築の見積ソフトをベースに自分で改良するなど、本当に試行錯誤の連続でした。
今は会社を見守る立場になられましたね!
社員の個性が活かされ、結果も良い方に出ていると感じています。
私が残せたかなと思う財産は、いざという時にすぐに駆け付けてくれる職人さんとのネットワークを地域内に構築したこと。今も毎日会社に出ており、お客様から緊急の連絡があって誰も動けない時は私が駆け付けますが、すぐにこれはあの職人さんに連絡すれば大丈夫などの判断ができます。
私のフレキシブルなポジションや様々な経験を、若い人たちがうまく役立ててくれればと思います。